アンビエント・ミュージックを提唱したBrian Eno(ブライアン・イーノ)が、2017年1月1日にアンビエントアルバム「Reflection」をWARPからリリースしました。アルバムと同時に同タイトルのiOSアプリもリリースされました。iOSアプリのリリースの意図は、CDやアナログ盤などの既存の音楽フォーマットでは時間という制限があり、エンドレスな本来のアンビエント・ミュージックを作ることができなかったためだという。
以下はAppStoreの説明。
ーーーーー
『REFLECTION』は 、私にとって最新のアンビエント実験作で、これまでのところ最も精巧な作品となっている。私がアンビエント・ミュージックを手掛けることになった当初の意図は、エンドレスな(=無限の)音楽、すなわち、聴き手が望む限りずっとそこに流れている音楽を作ることであった。そしてその音楽が流れている間ずっと、常に異なる展開を生み出し続けることも求めていた。「流れる川のほとりに座っている時のように」だ。つまり、そこにあるのは同じ川だが、流れる水は常に変わり続けているということ。しかし録音作品は、アナログ盤であれCDであれ、その長さが限られており、再生する度に毎回、全く同一の内容を聴くことになる。そのため私は従来、音楽を作り出すシステムを開発しても、その後30分もしくは1時間の音源を録音し、それをリリースしなければならないという制限を受けてきた。アルバム形式での『REFLECTION』は、アナログ盤もCDも、そのようなものとなっている。しかし『REFLECTION』の制作に用いた本アプリには、そういった制限がない。本アプリによって、『REFLECTION』という音楽作品の、エンドレスかつ無限に変化し続けるヴァージョンを生み出すことが出来るのである。
ーーーーーAppStoreより。
Brian Enoはかつて『Bloom』というジェネレーティブ・ミュージックiOSアプリをリリースしています。今回の『REFLECTION』はタップして変化をするような仕掛けは無いようだ。
Brian Eno Officialsite
Beat Records / Warp Records (2017-01-01)